不作に喘ぐ自国のため、大国メルトリアの王弟、ユベールに嫁ぐことになった小国の王女セレスティーナ。
幼い頃から意地悪をされていたので嫌われていると思っていたが、再会したユベールは公の場だけでは仲良くしようと言ってくる。
承諾した翌日から甘い言葉を囁き、優しく接してくるユベール。
「ずっと君に触れたかった」
美しい彼に情熱的に抱かれて蕩けていく身体。
ユベールの愛が本物に思えてきて、とまどうセレスティーナは!?
侯爵令嬢フィオリーナは、二百年前の英雄アレクシス王をモデルにした小説を愛読していた。
国の混乱に乗じた過激派に誘拐され、湖に落ちた彼女は、時空を越えてアレクシスのいる時代に飛び、不遇な王子だった頃の彼に助けられてしまう。
とまどいつつお互いに惹かれ合う二人。
「ぐちゃぐちゃだ。本当に感じやすいな」
彼と結ばれ幸せを感じるフィオリーナだが、自分の知る歴史からいずれ彼と別れなければならない運命を悟っていて!?
通称マル暴の刑事・三宅大輔が情報収集の名目で大滝組の構成員・田辺と月に一度の関係を続けていつの間にか三年が経った。
刑事とヤクザ、ただの利害関係。
甘い感情が生まれるはずもないのに、会えば必ず「嫁と別れて」と迫る田辺に、大輔の胸に燻るこの気持ちは…。
そんな折、『若頭補佐・岩下が結婚!』の噂が。
真相を探るべく田辺と接触した大輔は、自分の妻がクスリ絡みでのっぴきならない状況に陥っていることを知らされ…
自宅が全焼し天涯孤独の身に…。
オメガの少年・柊木瑠佳は、アルファの御曹司・岸田秋廣に救われ屋敷の住込み使用人となった。
以来、秋廣と結ばれる日まで純潔を守ることを約束した瑠佳。
だが「運命の番」はそんな秋廣ではなく親友の弁護士・三峯隼人だった。
出会った瞬間に互いの香りでそれを覚った二人。
暴力団と繋がりがあり父を殺したかもしれない男――三峯。
発情期のさなか、瑠佳は三峯に純潔を奪われてしまい…
霊が視え、祓う能力のある高校生の柄沢 瞑は、住職の父が絹子川市にある寺の住職を頼まれ、家族で引っ越してきた。
転校先の木綿陸高校で藤崎流花と千倉燿と出会った瞑 は、流花に執着していた浮遊霊を退治したことで、二人に霊が視える体質がばれてしまう。
そしてそれをきっかけに三人はさらなる事件に巻き込まれていく……。
新米用務員である28歳の佐倉祐樹は、先輩の西尾から、音楽教師の永末美佳と校長が怪しい関係にあるのではと告げられ、校長室に盗聴器を仕掛ける。
それをネタに、祐樹は美佳を脅かしたが、逆に彼女の魔性のようなサド的性格に屈し、肉体を嬲られることに―――
鎌倉のボランティアガイドの小暮専太郎は、妻を亡くし会社勤務を辞めた53歳の独身である。
ところが、38歳の人妻・葉月蓉子をガイドしてから、俄然女性との運気があがりモテモテのガイドとなっていく。
次々と、美女たちとのめくるめく情事を体験していくが―――
未奈美は、海難事故で行方不明となった御曹司、成瀬友哉の恋人だった。
身籠っていると気づいた未奈美は、人知れず娘、望友を産み一人で育てていた。
だが二年後、友哉と偶然再会する。
未奈美を嫌う彼の母親が、息子の生還を隠していたのだ。
望友を他の男との子供だと誤解する友哉だが、未奈美が独身だと知ると熱烈に口説いてくる。
「きみも俺のことをほしいと思ってくれていた?」
彼を愛しつつ真実を告げるのを躊躇する未奈美は!?
向坂ユオリは、ある日、ヤクザらしき美貌の男、大徳寺悠の頭上にブラジャーを落としてしまう。
女性アレルギーだという大徳寺は、ユオリに触れられても平気なことを訝しみ、豪華な自宅に連れてきて家政婦をしろと命じる。
彼に触れたとき汚したスーツの弁償代が払えず、甘んじて引き受けるユオリ。
尊大な態度ながらも大徳寺は優しく彼女に触れてくる。
「もっと俺を求めろ。欲しいと願え」
魅入られたように彼に逆らえないユオリは!?
母子家庭で育った吉崎愛華は母の死後、実父の許を訪ねるも応対した杵築孝介に愛人と間違われ追い払われそうになる。
彼は父の再婚相手の連れ子だった。
誤解が解け、父の家で同居を始めた彼女は思いがけず歓迎される。
孝介とも和解し、愛華は彼とデートすることに。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」
凛々しい彼に甘く愛され急速に恋に落ちる愛華。
求婚され幸せな日々だが、彼の行動は愛華を手放したくない父の指示だと知り!?