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消費の分水嶺
消費の分水嶺

消費の分水嶺
ひととモノの新しい関係学

発売日:1990年12月01日

山本哲士著

ISBN:978-4-87919-525-8 / C1036 / 四六判上製 / 312頁

定価2456円(税込)

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イリイチ、フーコー、ブルデュー等をふまえ、ともに集まる=コンサプションという消費の原義に立ち返り、個=わたしを生かしうる領域をさぐる。


消費とは、使い捨てではなく<共に集まる(コンサンプション)>こと。<わたし>の存在論へ向けて、<わたし>を画一化し無意味化する産業的消費と、<わたし>を生かし多様な自分のあり方をつくり出すコンビビアルな消費の分かれ道を、記号論的消費社会論の先に切り拓く、根源的で超領域的な思考の展開。日々の実際行為(プラチック)の世界に根をおろすことで、経済・商品・労働といった概念を問い返し、文化資本・パワー関係といった新しい概念から論じる。


I 消費の分水嶺

第一講 消費の<必要>(ニーズ)論 ――プラチックな思考へ――

知の秩序の転移(デプラスマン)――新たなプラチック論へ
プラチック=実践行為は実技ではない
プラクシス=意図的実践とプラチック=実際行為
プラチック論として消費者社会をとらえる
<必要>の転化――衣食住がみたされた後にくるもの
よりよいサービスをという「欠如性」の論理
物・サービスは必要だという象徴的働きかけ
バナキュラー(自俗的)な世界からの限界設定を
ボードリヤールにおける消費の社会論の陥穽
消費(=共に集まる)の持つ本源的可能性をさぐる

第二講 消費の<資本>論 ――資本構造から資本プラチックヘ――

消費社会論ではなく「消費者」社会論として
マルクス主義・生活大衆主義・文化主義の見落としたもの
生産様式論と同時に権力諸関係論を
日常的な暮らしのあり方から社会を考える
生産者が生産/再生産される領域
規制化(レギュラシオン)することによって利益を保証する
経済・商品・労働をめぐる社会的プラチックの変化
剰余価値の生産と<消費>の生産
資本の「構造」ではなく資本の「プラチック」を論じる
使用価値の分配と文化資本の社会的編制
生産過程に組み込まれた社会的プラチックとしての労働

第三講 消費の<産業化>論 ――象徴様式と商品プラチック――

消費産業社会論に欠かせないプラチックを視る目
実際世界(プラチック)は実体的・実在的なものではない
産業化の過程における二つの分水界
世界の偏極化と商品プラチックの変容
直接的必需品から過剰な欲望充足へ――日本消費生活史
消費産業社会の進展と生活プラチックの変化――セックス化とカード化
ハビトゥス――文化として身体に蓄積された慣習様式
ハビトゥスにおける新たな階層差の出現
プラクシスの社会科学からプラチックの社会科学へ

第四講 消費の<民俗(フォークロア)>論 ――コンビビアルな消費――

産業生活とサブシスタンスの関係性
ライフスタイルをとらえる五つの視点
消費産業社会を日本人が選択した根拠をさぐる
共食としての消費
実証主義的ディスクールの錯誤
柳田民俗学のディスクール世界を見直す
消費社会論としての『明治・大正史世相篇』『食物と心臓』
経済人類学による消費社会の特殊化とジラールによる普遍化
柳田の描き出したプラチック/ハビトゥスの世界
「乞う」慣習の重要性――分離と自立と
新たな次元でのコンビビアルな共集=消費(コンサンプション)の可能性

第五講 消費の<権力(パワー)>論 ――<わたし>の意味――

フーコーのディスクール論と権力論を重ねる
社会主義と資本主義に通底する産業サービス制度
< わたし>の意味が大きくなっている
パストラールの権力による「個人化」と自己犠牲
「可能にするもの」として権力/パワーをとらえる
パストラールの権力とディシプリンの権力
国家理性・ポリスによる全体化
個人化と全体化の合理的統合の成立根拠を問う
消費の理論と権力関係の理論がからみあうポイント
<個=わたし>を生かしうる領域の産出へ

II 消費と欲望の解剖学

第1章 天の巻
コンサンプトピア――産業的消費・対・コンビビアルな消費

自然世とメディアテクノロジー世
欲望の消費理論へ
コンビビアルな現在
産業的消費への変貌
商品の象徴化過程――丸井から〇I〇Iへの範例
コンビビアルな消費

第2章 地の巻
コミュニケーションの<国家>と<身体>――バナキュラーなノイズ

生存の文化価値を再考する
『モモ』と「コンビビアルなもの」
拡散か対話か――産業社会的メディア装置
電子的な社会構成体
コンビビアルな国家
身体におしこまれた欲望
ノイズとしてのバナキュラーなもの
ミリューとドメインの象徴統御

第3章 人の巻
欲望のアナトミア――個人化と《対のテンション》

「欲求」理論の地平
個人化・個性化の権力
欲望の仕かけ
子ども過程の欲望生産
愛の論理とテンション

あとがき