はじめに

第一章　タヌキがわが家にやってきた

ひょうたんからタヌキ
タヌとの遭遇

第二章　タヌキと人間はどこが違う?

タヌキは人間より完成された動物だ
タヌキの風貌
タヌキの能力
タヌキの声
タヌキの食生活
タヌキの霊感

第三章　タヌキとの出逢いが僕を変えた

売文家のジレンマ
井津先生への手紙
井津先生からの手紙

第四章　タヌキが導く新たな旅路

｢エントロピー小説宣言｣の失敗
｢積極的無常観｣を求める旅

第五章　タヌキに値札が張られる日

公団猫屋敷女主人Sさんの憂鬱
健康な犬の骨を折る獣医学生の苦悩
｢動物好き｣という言葉の傲慢
タヌキ汁とクジラのベーコン～食い物にタブーはあるのか?

第六章　タヌキの幸福

タヌキだってコタツが好き
タヌキと獣医さん
最後のトキと幻のカワウソ
ディープ･エコロジーは｢危険思想｣?

第七章　タヌキの妖術･人間の魔法

情報の真偽を測る物差し
｢木の葉のお金｣と太陽エネルギー信仰
牛乳パックは｢リサイクル｣できるのか?
ウンコはカレーに戻らない

第八章　タヌキの水洗便所

Ｕ字溝はタヌキの生命線
都市ガス、水道完備、四百坪つき二百五十万円の家
エコロジカルライフは我慢するだけの生活じゃない
タヌキの水洗便所

第九章　CD『狸と五線譜』ができるまで

星を求める蛾の願い
三十七歳で始めるジャズギター
タヌキは素敵なソプラノ･シンガー

第十章　タヌキと共存できる社会を求めて

｢タヌキ仲間｣との出逢い
現代文明はいつ滅びるのか
｢心の時代｣へ向けての試行錯誤