■注文書ダウンロード 【コミックピアット2023年6月新刊注文書】 【コミックピ…
2022年12月21日(水)~27日(火) 会場:丸善丸の内本店 4階ギャラリー サイ…
何が売れ、何が売れないのか。どんなファッションが好まれ、どんな流行が生み出されているのか。ベストセラー『スカートの風』に続く最新の異文化エッセイ アジアの「華人消費都市」に展開される斬新かつユニークな消費の形。東京・ソウル・欧米都市との比較で語る上海、台北。香港、シンガポール。上海、台北、香港、シンガポール----華人都市の徹底現地取材により、日本にも欧米にもない、不思議に屈折したユニークな消費の姿が描き出される。
はじめに
第1章 上海――見果てぬ夢を追いつづける人々
上海の新興成り金階級
実態のつかみにくい一般市民の所得
想像以上に大きい可処分所得
上海消費社会のさまざまな表情
オンボロ住居群に屹立するモダンビル
中間をとばして発達する都市
上海先端ファッションの現場
小役人たちの消費社会への反感
中国人の価値観がひっくり返ってしまった
雑踏の中での立ち食い
日曜日のケンタッキー・フライド・チキンの盛況
コーヒーショップがなぜ流行らないのか
街のトイレ事情
ボロボロのお札が流通 する
中国人組合員と徹底抗戦した日本人経営者
社長に用件を取りつがない社長秘書
困難が多い日系企業の社員教育
日本人は細かすぎる
眼前の事実に向き合った日本人と夢に向き合った中国人
上海はバブル崩壊の危機にある?
中国の将来をきめる三つの世代と一人っ子
里弄に生活する人々
ダンスホールで楽しむ中年の男女たち
第2章 台北――台湾ドリームの生きる街
なぜ都市インフラが立ち遅れているのか
なぜ親日派が多いのか
雑多混沌の喧騒と都市の化粧
日系デパート前に集まる若者たち
バイク社会台北のファッション事情
若者たちのセンスのよさと大人たちの野暮天ぶり
台北式「日本発ナチュラル」の化粧
竜のくねりを思わせる眉毛の描き方
晴れの場としてのファミリーレストラン
開発メニューが当たったスカイラーク
デートの場に変身した日系の居酒屋
なぜコーヒーショップが乱立するのか
華洋折衷レストランの可能性
外食が日常的な社会
ローカル先端を刺激した日系百貨店
小さくても社長になりたい
風水説がもたらす女性のハラキリ
女性の強さの秘密
世界一日本が好きな人たち
第3章 香港――難民の伝統というバイタリティ
超高層団地の圧迫感
ファッション基地香港の虚像と実像
香港西武が生み出したファッション空間
香港人のブランド志向と日本人のブランド志向との違い
香港人・韓国人・日本人の買い物センス
化粧の傾向さまざま
アーチスト・ブランド化粧品に流行の兆し
化粧品と香りの文化
香港の女性は世界一強い?
社会に鍛えられてきた香港女性
第三次産業と女性の関係
女性の社会進出は低賃金労働者に支えられている
外食と家族団欒の関係
ヤム茶とおしゃべり文化
苦労の大きい広告コピー
金銭中心の価値観
是正が困難な歪み
個人主義ではない個人主義
10年前のタクシー詐欺体験
難民の習性から抜けきれない社会
独自の文化をどう展開するか
第4章 シンガポール――頭打ち消費社会からの脱却
モラルにうるさい政府の国民モラル
第一級の美容都市
日曜日のオーチャード・ロードに集まるフィリピン女性たち
ステイタス消費の極致
明るい太陽の下のファッションと化粧
伸びが止まったデパートの売上
流行現象のない街
オマケが大好きな国
「買え、買え」一点張りの広告センス
文化創造はいらないという政策
シングリッシュの功罪
家族連れが多いファストフード店
高額所得者には暮らしやすい国
シンガポール特有の「受験地獄」
日系企業は個人の能力を評価してくれない
徹底した「知的専門能力主義」社会
吹き荒れるジョブ・ホッピングの嵐
血縁主義と「会社ロイヤリティの低さ」との関係
ビジネスと宗教・文化の関係
直角に昇る太陽
第5章 消費の現場に何が起きているのか
常識を破る選択消費市場の拡大
生活のための外食と共稼ぎ
活発な女性の労働参加
旺盛な消費意欲と可処分所得の大きさ
現代華人都市の特徴
あとがき