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「日帝」だけでは歴史は語れない
「日帝」だけでは歴史は語れない

「日帝」だけでは歴史は語れない
反日の源流を検証する

発売日:1997年06月01日

呉善花(お・そんふぁ)著

ISBN:978-4-87919-565-4 / C0036 / 232頁 / 四六判上製

定価1650円(税込)

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反日感情を形づくっているのは、植民地支配への恨みだけではない。


反日感情を形づくっているのは、植民地支配への恨みだけではない。いまも現代韓国に生きる、李朝特有の小中華主義に基づく「日本蔑視観」である。著者はこうした観点で、「日帝の暴力」の観点からは見えてこない、朝鮮独立の可能性を潰した「中華帝国の暴力」と「李王朝の暴力」を見事に明るみに引き出した渾身の問題作! <侮日韓と征韓論>激突の歴史から日韓関係を徹底的に見つめなおす歴史認識の違いその根本にあるもの 韓国人の反日感情。それは植民地支配への恨みからではない。根本にあるのは、現代韓国に亡霊のように生きつづける、李朝特有の小中華主義と日本蔑視観である。そうした観点から、近代日韓関係を徹底的に見つめなおし、日本と提携して朝鮮にクーデターを起こした金玉均らの足跡に大きな照明をあてる。


はじめに――日韓問題の根源を考えるために

[第1章]衰亡のきわみにあった李朝

一 李朝とはどんな国家だったのか
現代韓国をさまよう李朝の亡霊/一族紛争に明け暮れる社会/果てしなき高級官僚たちの闘争

二 復活した専制君主の恐怖政治
大院君の復古専制政治のはじまり/絶対王権の再来/もたらされた恐怖政治

三 あまりにも頑迷な鎖国攘夷の思想
江戸時代の日朝交流/洋夷の侵略を撃退した李朝の自信/「衛正斥邪」の思想/日本の国書受け取りを拒否した李朝/皇帝と王の違い/国際社会から孤立した季朝/外戚勢道政治の復活

[第2章]「侮日観」と「征韓論」の激突

一 開国を遅らせた小中華主義と侮日観
華夷秩序の世界観が日本蔑視を生んだ/李朝の外交政策「事大と交隣」とは何か/李朝特有の小中華主義/日本人を倭人と呼んで蔑視した朝鮮通信使/朝鮮女性の日本人との性交渉を国禁とした李朝/戦後韓国の華夷思想

二 征韓論なくして朝鮮開国はなかった
征韓論は現代日韓関係にまで延長している?/神功皇后と豊臣秀吉の「朝鮮侵略」の本質/日本人とは何かを追求した国学の勃興/佐藤信淵のウルトラ・ナショナリズム/朝鮮侵略に合理的な根拠を与えた吉田松陰/征韓論の狙いは華夷秩序の破壊にあった

三 朝鮮の門戸を押し開けた日本
暗礁に乗り上げた日朝交渉/業を煮やして砲艦外交に出た日本/日朝修好条規の締結

[第3章]自ら中国の軍事支配を招いた李朝

一 旧式軍兵士と復古派の反乱
開化派と守旧派との対立/形ばかりの行政機構の近代化/古兵と衛正斥邪派の反乱/清国と日本の出兵

二 清軍制圧下の首都ソウル
李朝への干渉を強化する清国/首都ソウルを制圧した清国軍の暴状/日本の対朝鮮・清国政策の転換/開化勢力の分裂/遠のいた朝鮮独立への道

三 事大党政権の腐敗と悪政
公然と売買された官職・官位・学位/租税を横流しして政権トップの座にあり続けた男/後宮を支配する大霊君と閔妃のシャーマニズム/税関収入は王妃の祭祀料にあてられた/際限ない悪貨私鋳造の泥沼へ陥った李朝/両班人口の増加で末端まで拡大した腐敗と堕落

[第4章]金玉均と青年開化党の理想

一 開化独立へ決起した青年たら
開化思想への目覚め/開化思想に大きな影響を与えた朴珪寿/実学思想から開化思想へ/独立党を結成した若き貴公子たち/独自の日本調査に派遣された季東仁

二 金玉均の見た日本
開化派官僚魚允中・金弘集・金允植が果たした役割/日本視察で徹底的な吸収に動いた金玉均/壬午軍乱の発生/修信使顧問として再び日本へ

三 福沢諭吉と金玉均
福沢諭吉のやさしさ/福沢諭吉が与えた影響/中国の近代化を見限っていた福沢/文化的手段による改革の援助

[第5章]まぼろしの朝鮮維新

一 命運を賭けた対日借款活動
帰国後の金玉均と朴泳孝/竹添公使の赴任/三〇〇万円借款のために日本へ/不成功に終わった借款

二 世界を巻き込む政変の画策
金玉均排斥と独立党への圧迫/再来した竹添公使の急変/欧米列強の出方を探る/高宗の金玉均への期待/福沢諭吉と井上外務卿の「後方支援」/クーデター計画の全容/金玉均はクーデターをどう展望したか

三 厳冬のクーデター
郵政局の宴会/王宮占拠と閔氏六大官の殺害/新政権の樹立/清軍の出動/王宮からの脱出/仁川から日本へ

[第6章]ついえ去った自主独立の夢

一 歴史に残された謎
クーデター発生にあわてた日本政府/竹添公使の二つの対韓政策案/竹添公使への政府訓令が遅れた謎/井上外務卿の独断専行/福沢諭吉邸への逗留/クーデター関係者の虐殺

二 ロシアへの急接近をはかる李朝
漢城条約と天津条約が物語るもの/清兵と朝鮮暴徒の日本人虐殺/メルレンドルフのロシア接近/イギリスの巨文島占領/朝露密約事件の発覚

三 「最後の金玉均」と日本
日・朝・清三国のやっかい者と化した金玉均/上海行きの決意/金玉均暗殺さる/金玉均の死体への凌辱刑の執行/日清戦争中に名誉を回復された金玉均/ほとんど不可能な理想への挑戦

あとがき

参考文献