初恋の人に似ている部分さえあれば、それでいい。

それだけがユキが誘いにのる唯一の条件。
今日も声をかけてきた男に面影を重ね、粗雑な態度をとる。
それ故、揉め事に発展することもしばしば…。

その日はとある色男の仲裁のおかげで難を逃れたユキは、助けてくれた男に、お礼を兼ねて誘いをかける。
そこで知ったのは互いの根底にある初恋への後悔と未練。

初恋の人に似ていると感じながらもユキは煮え切らない男に見切りをつけようとするが――…。

初恋か新しい恋か。
でも、もしそれが同じものだとしたら――?
思春期の恋が今、もう一度動き出す。
ちょっぴりセンチメンタルな大人のロマンティックうぶ恋BL。