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2022年12月21日(水)~27日(火) 会場:丸善丸の内本店 4階ギャラリー サイ…
これまでの英米系のオカルティズム文献とは一味もふた味も違うフランスの碩学による真に知的、挑戦的な〈隠された知=オカルト〉に関する読みごたえ十分なリファレンスブック。 オカルティズムの主題・人物列伝・文学表現の三部構成からなり、その叙述はエスプリと博覧強記に満ちている。豊富な参考文献一覧を付す。
序
第1篇 オカルティズムの主題
アガルタ 世界の中心=ナチとトゥーレ
アトランティス 伝説上の大陸
イニシエーション イニシエーションとは手掛かりを与えることである
失われた言葉 イニシエーションの秘密は、「失われた言葉」にある
宇宙の偉大な建築者(デミウルゴス) 真の神とは一線を画した、聖性を欠く存在
占い コーヒーの出し殻による占いから、タロットカードまで
黄金数(黄金分割) 建築職人の(失われた)秘義
オカルト幾何学 異形の幾何学
音楽 天上の音楽から地上の音楽まで
数の象徴性 神秘としての数
カバラ 謎に包まれたカバラはひとつの叡智(グノーシス)でもある
教育 オカルティズムにおいては、教育は伝授という形を取る
狂宴(オルギア) 愛の捧げもの
儀式 不可視の領域に到達するための規律
グノーシス グノーシス主義は宗教的実存主義である
黒魔術(ゴエティア) 悪魔を召喚する
黒弥撒(ミサ) さかしまにされた霊性
時間 時間に関する瑣末な紋切型のいい方をいかに回避するか?
磁気 オカルティズムの何でもありの合切袋
四大元素 宇宙を構成する煉瓦のようなもの
シャーマン ついには空中浮遊にまでいたる魔術師
樹木 根源的な象徴
象徴主義 象徴主義を介して人は〈不可視の領域〉に辿り着く
職人組合 労働を通じたイニシエーション
職人組合集会所(ロッジ) 大聖堂建築現場に隣接した職人組合集会所(ロッジ)
神智学 心霊主義とイニシエーションの間に
神殿 神殿は小宇宙を模倣する
心霊主義 死者はこの世に存在するのか?
神話 神話の迷宮・迂路を探求すること
数字占い 数字が単なる数字でなくなり、新しい意味を帯びるとき
精神分析 再びヘルメス主義と手を携えるということも
聖なるもの 「聖なるもの」が、そのまま「宗教的なもの」というわけではない
世界の諸時代 オカルティズムの歴史観
占星術 占星術とは人々が思っているとおりのものなのか?
ソフィア 神に伴侶はいるのか?
大宇宙(マクロコスモス)と小宇宙(ミクロコスモス) オカルティズムの基礎的文書
タオ(道) 渦巻く宇宙
タロット 世界を映し出すアルカナ
タントラ密教 エロティシズムによるイニシエーションへの途
超心理学(パラサイコロジー) オカルトが自らを計測する場
超心霊学(メタサイキック) 神? 悪魔? それとも物質?
伝統 伝統は原初の時代に端を発するものなのか?
薔薇十字団 最も謎のヴェールに包まれた秘密結社
彼岸(への旅) 現世の彼岸に、イニシエーションをめぐる謎が潜む
秘義 秘義は本当に存在するのか?それとも単なる幻影か?
秘教主義(エゾテリスム) その意味するところは多岐にわたる
不可視の領域 実在するのか?それとも空想の産物か?それが問題だ
不可視の歴史 隠されたもうひとつの歴史
武道 戦士も(ときには)秘義に参入することができる
フリーメーソン フランスにおける歴史的役割
フリーメーソン集会所(ロッジ) イニシエーションの場
魔術 魔術が根絶されることは、今後とも決してないであろう
両性具有者(アンドロギュヌス) ヘルメス主義の根幹にあるものが両性具有である
輪廻転生 ほとんど同じように再び生き直すこと
類比(アナロジー) 活動するオカルティズム
霊的肉体 われわれは非物質的な霊的肉体によって全身を包み込まれている
錬金術 われわれは錬金術師から教えられるところがある
第2篇 オカルティズムの達人たち
アグリッパ・フォン・ネッテスハイム 「魔術の王者」
アシュモール 知られるかぎり最初の「容認されたフリーメーソン」
アブラフィア 自分自身のメシアになりたかった男
アベリオ 秘教は極右と踵を接す
アルノー・ド・ヴィルヌーヴ オカルティスト、医者にして人文主義者
アンドレーエ オカルティズム最大の謎
ウァレンティヌス 錬金術がアンチモンに興味を抱く
ヴァントラス オカルティズムからはみ出した詐欺師
ヴィレルモ メーソンのキリスト教儀礼の創設者
ウロンスキー 高等数学から秘教へ
エヴォラ 抽象芸術から伝統へ
エティヤ カード占いの発明者
ガイタ ガイタは、巷間伝えられるように黒魔術師であったのか
カタナエオ 地相術あるいは「地面による」占い
カリオストロ 伝説に凌駕された人物
カルダーノ 奇行の天才
カルボナリ 炭焼夫たちのメーソン
ギヒテル 人は精霊と結婚できるか
グルジェフ グルジェフは現代の予言者か、それとも詐欺師か
クローリー 挫折した超能力の探求
ゲノン 秘教のマルクス
ゲーベル 原理的錬金術
ザケール 錬金術のドン・キホーテ
サン=ジェルマン伯爵 長寿薬を所有していた男
サン=ティーヴ・ダルヴェードル 秘教とシナーキーの達人
ザンヌ 「小達人」特有の混淆主義
サン=マルタン 知と愛の達人
シメオン・バル・ヨハイ カバラの達人
ジャック(親方) 職人組合を創設した英雄
シュタイナー 厳格な科学者にして霊的哲学者
ジュレヴノ 占星術の革新のために
ジョリヴェ=カストロ 超科学を目指す錬金術
スウェーデンボルグ 新エルサレムの予言者
聖ヨハネ キリストの愛弟子
セディール 「ユダヤの立法学者たちが未知の手稿を私に伝えた」
ディー 最も有名な精霊召喚者
デッラ・ポルタ 統一化された観相術観
デバロル 手相占いの改革者
テンプル騎士団 オカルト騎士団
ドノロ 痕跡なき達人
トリテミウス トリテミウス師、ある魔術修道士
ノストラダムス 占星術の『諸世紀(サンチュリ)』
ノートン 不運な錬金術師
バヴァリア啓明結社(イリュミネ) 根拠のない神話
パピュス 大衆向けに書かれた二六〇冊の著作
パラケルスス 「医学界のキリスト」
ハーリド アラビアの最初の錬金術師
ピコ・デラ・ミランドラ キリスト教カバラの創始者
ピュタゴラス 数秘術は大いなる術となる
ヒラム フリーメーソンの神話的人物
ファーブル・ドリヴェ 恋人の死で激変した詩人
ブオナロッティ 社会主義者の陰謀家
プトレマイオス・クラウディオス 占星術の創始者
フラッド 神秘家にして偉大な実験主義者
フラメル 最も有名な錬金術師
ブーラン 糞便嗜好(スカトロジー)の聖職者
フルカネリ 石にしゃべらせた男
ベイコン 経験を擁護した錬金術師
ベーメ 「ゲルリッツの靴屋」は天才的神秘家=思想家だった
ペラダン (オカルトの)心に(顕教の)外観
ヘルメス・トリスメギストス オカルティズムの伝説的創始者
ポイツァー 一次資料の情報提供者
ポステル 先駆的な教会一致運動
マイアー 神話が錬金術になる
魔術師シモン キリストの最も危険なライヴァル
マルティネス・ド・パスカリ 始原の原理の回復
メスマー オカルティズムは精神分析を先取りしている
盲人イサアク 盲目は光を与えるか
ラファーター 性格は顔に読み取れる
ランドルフ 性を祝聖する秘義参入(イニシエーション)
ルーリア・アシュケナージ 神は創世のとき、産みの苦しみを味わう
レヴィ 最後の魔術道士
ロイヒリン 崇高なる寛容の教訓
ローゼンクロイツ 薔薇十字団の神話的英雄
第3篇 オカルティズムと文学表現
ゲーテ 彼の天才(の大部分)はヘルメス主義に立脚していた
シェイクスピア シェイクスピア、ヘルメス主義への王道
ジャン・ド・マン 文学における錬金術師
シュルレアリスト 愛と革命は魔法と結合する
象徴主義者たち 自らのオカルティズムを公言する芸術家たち
シラノ・ド・ベルジュラック ビュルレスクの衣装を着た秘教の大家
ストリンドベリ アウグスト・ストリンドベリ、黄金造り
ネルヴァル ネルヴァルの詩はヘルメス主義への案内である
ノヴァーリス ノヴァーリスの夜はイニシエーションの前夜に通ずる
バルザック デミウルゴスのライヴァル
プラトン プラトンはピュタゴラス派の秘義伝授を受けたか
フーリエ 「空想的社会主義と秘教主義」
ブレイク 詩人=預言者=革命家
ホイートリー 怪奇なるものの巨匠
ボードレール 美と恐怖は時にグノーシスに導く
マイリンク 秘教主義を説明する小説作品
マラルメ マラルメと大いなる作業
ミロシュ 自らのヴィジョンのとりことなった詩人
メーテルリンク ヘルメス主義がすみずみまでしみ込んだ詩
ユング 精神分析、錬金術、イニシエーション
秘教主義と現実世界
言葉、占卜術とその媒体
用語解説
カオス/犠牲/原型(元型)/現実/言葉/作業仮説(操作的フィクション)/シミュレーション(偽装)/宗教心/神秘(秘義、密議)/精神=宇宙的存在/聖なる陶酔/測定/魂/伝達/ドラゴン/反対物の結合/皮殻/秘義参入者/普遍/『ヘルメス選集』/迷信
訳者あとがき