■注文書ダウンロード 【コミックピアット2023年6月新刊注文書】 【コミックピ…
2022年12月21日(水)~27日(火) 会場:丸善丸の内本店 4階ギャラリー サイ…
作家・音楽家・科学者・教師という四つの顔をもつ著者の、六人の科学者をめぐる「知への愛」の物語。
ウイリアム・ギルバート、フランシス・ベーコン、ヨハネス・ケプラー、アイザック・ニュートン、アルバート・アインシュタイン、フランソワ・ヴィエトなど、よく知られた六名の科学者をとりあげながら、自然という「迷宮」の奥深く「隠された」秘密と格闘する彼らの内的動機とその業績=作品を、気鋭の物理学者兼音楽家が、第一級のミステリー作品を読むように、鮮やかに解読する知的興奮に満ちた科学読本。人文系の読者にもおすすめできる一冊。
序章
I 闇にかざす小さなともし火
第1章 愛の磁気哲学
●近代磁気学の父
●地球は巨大な磁石である
●地球と磁石の親子関係
●磁石の魂
●磁石の愛
第2章 海の翁をねじ伏せる
●学問の大革新をめざして
●自然を拷問にかけた男
●『プロテウス、あるいは物質』
●囚われの身の女王に接するように
II エロスの変容
第3章 傷ついた探求者
●『プロメテウス、あるいは人間の条件』
●『スフィンクス、あるいは科学』
●スフィンクスの謎を解いた男
●プロメテウスの後秘書たち
第4章 プロメテウスの創造
●技術と自然
●ディオニュソスの両面
●個人的なエロスからの解放
●オルフェウスの再生
第5章 新しいアトランティス
●科学のユートピア
●ユートピアの結婚制度
●科学と信仰
●変容したエロス
●ユートピアの人口問題
●ペンセレムの未来
III 大いなる解読事業
第6章 迷宮の鍵
●「自然の書」
●初期の暗号とその解読の歴史
●ベーコンと暗号
●ベーコンが考案した暗号
●暗号解読の技術
●「自然の書」を読み解く
●「誘導」の方法
COLUMN ▼ヴィジェネルの多表式換字暗号
第7章 すべての問題を解決するために
●フランソワ・ヴィエトの生涯
●代数学の誕生
●ジョン・ディーの受難
●イタリアの代数学
●記号代数学の誕生
●「自然の書」の解読への応用
IV 神を探るスパイ
第8章 橋の上のケプラー
●新年の贈り物
●コペルニクスの宇宙論との出会い
●運命の日
●『宇宙の神秘』
●チコ・ブラーエとの出会い
●『新天文学』
●最初の挑戦
●惑星をめぐらせる力
●円軌道を捨てて
●『新天文学』の完成
●『世界の和声論』
第9章 浜辺のニュートン
●『プリンキピア』
●理性の時代の賢者にして王者
●光学
●秘密主義
●聖書の研究
●代数学を超越する幾何学
●「わたしは仮説を捏造しない」
●隠された真理を求めて
●生命の力
第10章 ボートに乗るアインシュタイン
●出航
●光速で走りながら光を見る
●「個人的な鎖」への嫌悪
●科学の神段に天使が降り立ち……
●法則の中の法則
●神はサイコロ遊びをなさらない
●逃げ去るプロテウス
●解けない暗号
参考文献
訳者あとがき