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2022年12月21日(水)~27日(火) 会場:丸善丸の内本店 4階ギャラリー サイ…
マルクス主義/構造主義/ポストモダニズムの理論世界を超え、社会科学の新しい領野を切り拓いたブルデューの基本概念を丹念に読み解き、難解とされるその全体像を浮かび上がらせる。フーコーやボルタンスキーを手がかりに後期ブルデューによる政治・国家資本論、社会空間論を新たに眺望する。ブルデュー理解のための決定版!
はじめに
序章 基本概念の様相
1 ブルデュー社会学の照射力
2 ブルデューの基本概念「ハビトゥス」
第I部 社会学的な経済理論・政治理論へ
第1章 構造主義批判とプラチック生成論 ――生成理論の社会科学
1 哲学と社会学――エンピリカルな研究から理論的創出へ
2 構造主義の継承と批判
3 構造/規則から「プラチック戦略」へ
第2章 象徴権力論
1 権力論が問題とされる位置
2 「象徴権力について」読解
第3章 言語交換のエコノミー論 ――経済概念の転移と言語戦略の力能
1 言語交換のエコノミー――理論篇
2 言語交換のエコノミー――歴史篇
3 社会理論の範式としてのブルデュー言語論
第4章 ブルデュー文化理論―歴史理論の地平と間隙
1 ブルデューの文化理論のポイント
2 ブルデューのプラチック・時間・歴史理論
3 プラチック研究における〈領有appropriation〉概念の意味
第II部 認識論からプラチック生成理論へ
第1章 客観的客観主義と主観的人間主義の超克 ――「感覚=意味」(サンス)の社会科学へ
1 理論的関与の客観化 ――客観化を客観化する社会学的手法
2 ハビトゥスとプラチック
3 身体の政治神話学
4 プラチック戦略の客観図式化
5 時間の戦略プラチック
6 「象徴的なもの」のプラチック――象徴資本へ
7 「支配」をうけいれるプラチック――おだやかな暴力
8 誤認のプラチック
第2章 ディスタンクシオン論 ――好み/判断の社会科学理論
1 社会学的エコノミーの論理――「序文」の理解
2 五つの「プラチック生成理論」―-「結論」の理解
第3章 三つのプラチック階級論
1 ブルデューの基本理論世界
2 ディスタンクシオン感覚の違い
3 文化的善意――中間階級論
4 必要の選択――庶民階級
総括 ブルデューの〈階級=分類化〉論 ――「主観的なものの客観性」と表象
結論 反省的社会学を超えて――自由プラチックの理論へ
あとがき
[増補]ブルデュー理論の批判地平―新たな理論的転移の場へ
1 ブルデューの政治理論
2 現代権力論の地平とブルデュー
3 <社会>を実体化するブルデューの「普遍科学」―ブルデュー最終講義より